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◆離婚の危機が迫ったときのこと

ローランドの「俺か、俺以外か」は名言だと思う。
何かで突出した才覚を発揮する人は、究極のところ、すべてをこんな風に観ている部分があるのではないか。

私はそこまでではないと思うけれども、まぁまぁ変態だ。

13年前からブログを始め(今はFBに移ったけれども)、私の場合これが基準になっている。

「それはネタになるのか、ならないのか」

私にとっての「ネタ」を具体化すると
「人間の葛藤や心理の観察結果が、文章としてのカタチになりうるか」という意味である。

それしか興味がない。
流行のお店探しとか、女子特有の結論のない雑談とか、そういうことに全く興味がない。
但し、エピソードがネタにまで昇華できそうなら、興味が持てる。
そうでないなら、時間の無駄と思っている節がある。

時間やエネルギーのすべてを、一極集中したい……のだ。

もともと、ニセモノの願いながらも法律家を目指していた根源も、そこにある。
法律に関わることが「人間の葛藤や心理を一番観察できる」と思っていたからだ。
その観察結果を、エッセイにまとめたい。
そのために法律家になる、と思っていた。
(社会的イメージとかは、表層の動機でしかなかった)

なので、ブログを始める前から、
一貫して私は「人間の葛藤や心理を観察すること」が存在理由に関わっていた。

ブログを始めてから、特にコンテンツを創るようになってからは、
普段から、何かの出来事、誰かの言葉、すべて「人間の持つ根源的な葛藤の観察結果としてネタとして切り取れるか」という視点になっている。
それが新しいコンテンツに転換されていく。

◆こんな私だから、まぁ…普通の男性とは一緒にいれない(笑)。
昔、付き合っている男性と会話をしていた。

男「~~~。だから、そういう奴って、仕事でもトラブルが起きやすいんだ」
私「面白い!それはネタになる!その人の特徴、詳しく聞かせて!」

突然、男性が沈黙した。

私「???」
男性「さっきから、これはネタになるとか、そういうことばかり君は食いついているよね」
私「そうだね」
男性「あのさ、ネタと俺、どっちが大事なの?」

この言葉で、私は完全に冷めてしまった。
そういうことも含めて私なので、どっちが大事か?なんて愚問だ。

精一杯の作り笑いを浮かべて、私はこう言った。
「どうして、そんな答えが決まっていることを聞くの?」

男性が自分の欲しい答えに解釈できるようにした。
それ以上は語らなかった。

でも、この時に私の答えは決まった。

◆時を経て、私は別の男性と結婚し、シナリオを習うようになった。
私の病気は、更に悪化の一途をたどっていった。

なぜなら「ネタ」としてではなく「シーン」として捉える視点が身につき始めたからだ。
更には「シーンとシーンを繋げるには、どんな人間心理を表現するとよいのか」
まで、常に考えるようになった。

今までの「ネタ」として捉える視点は、あくまでも「点」でしかなかった。
その「点」同士を繋げ、しかもそこに架空の要素も加えたら、無限に広がる。
同じシーンでも、登場人物が違うと、後の展開が変わる。
コメディーなのか、サスペンスなのかによっても、違ってくる。

例えば。
甥っ子3男は、朝起きるのが苦手。
そこで、妹が毎朝、シャインマスカットを一粒、目を瞑っている甥っ子の口元に持っていく。
すると甥っ子は目をパッチリ開けるのだそう。

この話を聞いた瞬間、私は「シーン」と捉え始める。
この場面が親子ではなく、カップルだったらどうだろう?
そのカップルが別れたと設定したら、このシャインマスカットの小道具はどう活かせるのか?
こんなことを考え出したら、もう他のことはどうでもよくなる。

◆最近、旦那さんとの会話で、
私は「それ!シナリオのシーンにできる!」
と叫んだことがあった。

旦那さんは少し沈黙した後、こう言った。

「シナリオにできるかどうか。いつもそればかり考えているんだね」

時間が……止まった。
このセリフ……デジャブ感満載だ。

瞬間、私はあらゆることが巡った。
もし、旦那さんが昔の人と同じことを言うなら、これは離婚の危機だな、と。
そこは絶対に譲れない。

私は次のセリフを固唾を飲んで待った。

果たして、旦那さんはこう言った。
「君がシナリオに集中できるように、今の君の年収をオレが稼いで、それを全部あげるから、働かなくてもいいようにするよ」

オーマイガー!!

やはり私の目に狂いはなかったのだった。

そして実際、旦那さんはこの数カ月で、大きな企業案件を次々と受注し始めた。
1年後には、本当に実現するかもしれない。

でも。
実際は、私はコンサルやコンテンツ創りをするプロセスがあるからこそ、
人間心理や、人と人との葛藤等、シナリオのネタが増えているので、私が仕事をやめる理由は今のところない。

でも、私の存在を丸ごと認めてくれるかどうか。
それを互いにできるか。
それが2人が一緒にいる理由ではないだろうか。

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