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◆まだ東京で消耗しているの?と伝えたい

◆まだ東京で消耗しているの?と伝えたい
『まだ東京で消耗しているの?』という本を、私は読んだことはない。
(ないんかいっ!)
著者のイケダハヤトさんのことも存じ上げない。
だけど、本のタイトルは秀逸だ!と以前から思っていた。
(じゃあ読めよ!)

この言葉は、編集者さんが考えたのだろうか?
時代の先をいっている言葉だな、とずっと思っていた。
この本が出た2016年はまだ言葉に時代が追いついていなかったのかもしれない。
言いたいことはわかるけれど、実感が伴わない、少し先送りにしとこう、という感じ。

さて、この言葉を私は1年前の旦那さんに伝えたい(笑)。

突然、思いついたように札幌に移住して1か月が経った。
東京のマンションは今年の3月に更新時期を迎えていた。
この時期、かなり矛盾した思いが私たち夫婦にあった。
「東京に長くいてはいけない」という直感と
「いま東京で仕事がうまくいっているのに、離れる理由がない」
と現実的な理由。

直感と現実が180度乖離していたのだ。

この乖離が現実を創っているのか、更新は普通にできる予定だったのに、急にオーナーの気が変わり、売るかもしれないという話になった。

これは東京を離れろという意味か?
と思いつつ、オーナーに何とか頼み込んで更新をした3月。
まさか1か月も経たないうちに、札幌に移住を決めるとは、その時思っていなかった。

とはいえ、ある種の予感があって、今年の1月に札幌のマンションの下見に行っている。
が、その時は決めきれなかった。

やはり、東京でこそビジネスができる、と思い込んでいたのだと思う。
私はもともとブログ出身でオンラインが得意だ。
12年前、札幌でSkypeセッションからこの仕事を始めたので(お客様の8割は関東圏の方だった)、全国どこにいてもできるという思いはあった。

でも、旦那さんはオンラインが苦手で、対面で紹介を受け、ご縁を中心に仕事を請け負っていた。

だとしたら、東京ほどチャンスに溢れている場所はない。
旦那さんも思っていたし、私もそう思っていた。
旦那さんは、そういうご縁を得るために、ゴルフを始めたくらいだ(笑)。
ただ傍から見て、行動と結果がそれほど結びついていないように私には見えた。

その理由はわかる。
第1に、動機が濁っているからだ。

更に決定的な理由があると思う。

◆札幌に移住して驚いたのは、旦那さんが毎日新しい社長さんと知り合いになり、仕事のチャンスが舞い込んでいることだ。

基本、旦那さんは札幌に知り合いがほとんどいない。
にも拘らず、毎日毎日「今度、あの社長さんを紹介したい」と言われ続け、その社長さんに会ったら、またその方が別の社長さんを紹介したい、と申し出てくれるという具合だ。

キツネにつままれた気分というのは、こんな感じかもしれない。
ただ楽しく飲んでいるだけなのに、毎日毎日「今度はあの社長さんに紹介したい」とご縁が広がり、仕事の案件が舞い込んでくる。

こういうのを、旦那さんは東京でやりたかったはずだ(笑)。
東京の方がはるかに社長さんの人数は多いし、チャンスがあるはずだ、普通に考えれば。
(旦那さんは、社長専門の脳の可視化コンサルタント)
もちろん、それで東京で生活していたので、恵まれていたと思う。

だけど、札幌でのご縁の広がりは、ちょっと異次元なのだ。
数値化するとこんなイメージ。
東京で10行動して、5の繋がりができたとすると
札幌では1の行動で、10くらいの繋がりができる。

色々と仮説はある。
第1に、東京は凄い人が当たり前のようにウジャジャいるので、埋もれてしまう。
他と差別化がしにくい。

第2は、1とも関連するけれども、東京はコミュニティの数が異常に多い。そして、それらはあまり有機的に繋がってはいない。なので、あちらのコミュニティでうまくいかなくても、こっちのコミュニティで楽しくできる、というのはよくある。
でも、札幌は適度に都会なので、コミュニティ間での繋がりがあるうえに、他とも有機的に繋がっている気がする。田舎ほどではないけれども、情報の伝達はある程度早い。

この2つの仮説は、他のことでもフラクタル構造になっている。
例えば、東京は一つ一つの駅が独立した街になっていて、美味しいお店もオシャレなお店もたくさんある。
次々と新しいお店ができて「もっともっと」と消費を促される。
ひと言で言うと、選択肢が多すぎる。
キリがない、と私は東京でいつも思っていた(なので面倒くさくて、私は出不精に拍車がかかった笑)。

ところが、札幌は違う。
飲むならススキノ、買い物なら大通りか札幌駅。
ちょっと車を走らせたら自然が多いので畑をする。
みたいに、選択肢が少ないと言うより、目的別に棲み分けができている。
目的別に、その地域に目が届くというか意識が届くちょうどいい塩梅なのだ。

それは、そのまま人材にも当てはまるような気がする。
~を頼むならこの人、みたいに。

こういう札幌独特の環境的要因が、旦那さんのご縁の広がりに影響しているのは間違いないと思う。
自然が多いと、気持ちも豊かになり余裕が生まれる。

場所のエネルギーは、ビジネスをしている人にとっては、最優先事項だと再認識した。
ある場所ではイマイチな人が、別の場所で活かされる、なんてことはあるのだ。

「まだ東京で消耗しているの?」
1年前の旦那さんにそう伝えたい。

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